自然物

趣味は写真撮影

写真撮影を趣味にしている私にとって、冬は少し物足りない季節だ。
雪が降れば良い写真も撮れたりするが、なかなか降らないし、それ以外だとなかなか良いテーマが見つからない。
そんなわけで、少々気が早いが春になったら何を撮ろうかと考え始めていた。

 

私は撮りたくなるものが気分によってコロコロ変わる。
自然の遠景であったり、静物であったり、生き物であったり。
近年は山に入り、そこらの植物を撮影することが多い。
ただ、私は植物の知識をさっぱり持ち合わせていないため、撮ってもそれが何なのかわからないことがほとんどだ。
気になってネットで検索しようにも、形状や色をキーワードにしてもなかなか正解に辿り着くことは少ない。

 

そんな中、数年前に入った山で私でも知っている植物に遭遇したことを思い出した。
つくしだ。
子供の頃、実家の裏山でよく採っていたのを覚えている。
家族総出で収穫し、その日の晩御飯にはつくしの卵とじが加わる。
当時は何も思うところはなく喜び勇んでひたすら採っていたつくしだが、今改めて見ると少々見た目に圧倒されるところがある。
特に群生しているところを見ると、ちょっと気持ち悪い。
つくし自体も、その形は他の植物ではなかなか見ないような造形をしていて、自己主張が激しい。

 

自然物というのは、よくよく見たときにその美しさに感動することもあれば、このつくしのように多少悪印象を持ってしまうこともある。
子供の頃はもっと自然に対して寛容だったと思うが、大人になると狭量になってしまうらしい。
それはなんだか、勿体無いことだと思えた。
今年またあの群生を見た時、また少し受ける印象が変わっていたりするのだろうか。